埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故をめぐり31日、県の危機対策会議が開催された。会議後に大野元裕知事は、事故原因究明のために第三者委員会を設置する考えを示した。
陥没は、現場の地中に埋設された下水道管の中で発生した硫化水素が管を腐食させたために穴が開き、そこに土砂が流入して地中に空洞ができたことによるとの見方が出ている。
下水道法では硫化水素が発生しやすい場所については管の5年に1度の検査を義務付けている。
事故の原因となったとみられる管は下水道法に基づく検査対象にはなっていなかったが、県は5年に1度目視検査を実施。令和3年度冬に検査を受けて、ただちに修理の必要はないと判断されていた。
大野知事は「下水道管の管理が悪かったのか、施工が悪かったのか、国の基準に問題があるのか検討してもらう」などと述べた。
第三者委員会は復旧に着手できるようになったタイミングでの設置を検討している。