10日午前、JR瀬戸大橋線の架線が切断し、高松発岡山行きの快速列車「マリンライナー10号」が瀬戸大橋上で立ち往生したトラブルで、切断した架線に熱が加わった形跡があったことが11日、JR四国への取材で分かった。同社が原因を調査している。
JR四国によると10日午前7時35分ごろ、トラブルが発生。立ち往生した車内に乗員と乗客計約150人がおり、約6時間後、救助に向かった下り列車に乗り換えて岡山方面へ移動した。
列車は当時、時速約80キロで走行しており、車掌が異常に気付いて緊急停車させた。車両に搭載されたパンタグラフ計3基は全て損傷していた。JR四国は11日、架線に「何らかの原因で熱が加わったような形跡が確認できた」と説明。一方、架線切断の原因となったか否かについては「不明」という。
瀬戸大橋線は児島(岡山県倉敷市)―宇多津(香川県宇多津町)間の上下線で運転を見合わせ、少なくとも1万人超に影響が出た。午後8時過ぎに、上下線ともに全線で運転を再開した。