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大阪府庁の火災は非常用照明の熱で近くの書類が発火か 点検作業で点灯し約2時間後に発生

産経ニュース 2025年1月13日 15時4分

大阪市中央区大手前の大阪府庁本館地下1階倉庫で12日に発生した火災について、吉村洋文知事は13日、倉庫の天井にある非常用照明が点灯した際、近くに積んでいた書類が高温になり、出火した可能性があることを明らかにした。同日、府庁で火災現場を確認後、記者団の取材に述べた。

府によると、火災のあった倉庫は約70平方メートルの広さで書類を保管。出火当時は施錠されていた。激しく燃えたのは、棚の上に置かれた書類入りの段ボール箱で、天井の非常用照明に接近していたという。

本館では12日午前10時20分ごろから電機設備の点検を行うため全館を停電させており、その際に非常用照明が点灯。約2時間後に火災が起きた。

吉村氏は「人的被害はなかったが、府庁本館で火災が発生したことは重く受け止めている」と強調。照明の説明書では物との距離を70センチ以上離すよう警告されていたといい、館内の照明を確認し近くに物を置く行為を禁止するよう指示したことを明らかにした。

府警によると、火事は12日午後0時20分ごろに発生。火は約20分後にほぼ消し止められたが、地下1階倉庫の天井など約5平方メートルを焼いた。当時庁内には職員や設備関係の業者など約20人がいたがけが人はなかった。

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