大阪・新世界の観光スポット「通天閣」付近のビルで21日午後、発生した火災で、大阪府警浪速署などによると、30代の男性1人がけがをして搬送されたことが分かった。5階建てビルの1階部分が燃えており、消防が消防車40台以上で消火活動にあたっている。
通天閣の運営会社の担当者は「通天閣の上の展望台の高さまで黒い煙が上がってきて、周囲を見ることが難しい状況になった。化学繊維を燃やしたような、嫌な臭いが周囲にずっと充満している」と話した。
現場ビルは、新世界の商店街にあり、商店街付近は黒い煙が立ち込めるなど騒然とした雰囲気に。ビルにはゲームセンターなどが入っていたといい、大阪市北区の無職男性(75)は、「自転車でたまたま通ったら、黒い煙が店から流れ出していた。ものすごい火も見えて、『えらいこっちゃな』と思った」と驚いた様子だった。
現場は、大阪市浪速区恵美須東1丁目の商店街で、通天閣から北に約100メートル。