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祇園祭でも熱中症に警戒、警察官が医師から初期対応学ぶ

産経ニュース 2024年7月4日 14時3分

祇園祭に合わせ、京都府警下京署は現場での警備などに従事する関係者を対象とした熱中症対応訓練を同署で開いた。参加した署員らは洛和会丸太町病院(京都市中京区)の医師らから講義を受け、熱中症の初期対応やAED(自動体外式除細動器)の使い方などを学んだ。

京都市消防局によると、令和5年度の熱中症搬送件数は7月が最も多く、その数は481件に達した。また昨年の祇園祭前祭(さきまつり)の山鉾巡行では、熱中症の疑いで8~92歳の観光客や祇園祭関係者らが搬送された。今年は日本の気候に順応していない海外からの観光客が熱中症になるリスクも懸念されている。

講習では、傷病者の発見時に熱中症と見分けるための質問事項などを確認。ペットボトルを用いた応急処置法も学んだ。

講師を務めた岩田大輔医師らは熱中症は予防が重要であると強調。岩田医師は「熱中症は身近にある病気。予防の面で知識を共有できてよかった」と述べた。受講した署員は「祇園祭は猛暑の中で行われる可能性が高く、熱中症が疑われる患者の発生も予想される。(当日は)学んだことを生かしたい」と話した。(森天音)

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