JR東海は12日、JR品川駅に直結する「品川イーストビル」で1月30日に発生した停電の原因が、東海道新幹線の壁補強工事で送電ケーブルを誤って切断したことだったと明らかにした。停電は約21時間後に復旧したが、ビルに入る商業施設が臨時閉館するなどの影響も出た。JR東海は「確認が不十分だった」と謝罪した。
停電は1月30日午前1時45分ごろに発生。JR東海によると、品川駅から約1㌔南の東海道新幹線工事現場(東京都品川区)で、線路脇斜面や崖などの土砂崩落を防ぐ「土留壁」の補強工事中、同ビルに送電する埋設ケーブルを誤って切断した。
ビルを所有するJR東日本から情報提供があり、確認したところ、停電の原因は断線だったことが判明。停電による運行への影響はなかった。壁の補強工事は昨年10月から行われ、JR東海はケーブル位置の確認不足だったことが原因と認め、社内の関係部署に確認を徹底するよう改めて求めた。