学割制度を悪用し、東京・銀座のアップル直営店でノートパソコン「MacBook（マックブック）」を転売目的で不正に購入したとして、警視庁暴力団対策課は詐欺の疑いで、埼玉県川口市並木の職業不詳、趙麗容疑者（51）ら中国籍の男女7人を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
同課によると、趙容疑者はマックブックなどのアップル製品を日本在住の中国人留学生らに約1割引の学割価格で購入させ、転売を繰り返していたという。中国の交流サイト（SNS）で留学生らを募集し、昨年2～8月に約700回、計約1億3000万円分を不正に購入していたとみられる。
逮捕容疑は共謀の上、昨年5月、アップル銀座店で転売目的であることを隠し、学割でマックブック11点（販売価格計約313万円）を不正に購入したとしている。
趙容疑者は新型iPhone（アイフォーン）発売時に転売目的の準暴力団「チャイニーズドラゴン」メンバーらのグループが直営店前で怒号を浴びせ合うなどして営業を妨害した事件を巡り、昨年9月にも逮捕されている。