兵庫県の斎藤元彦知事が再選された昨年11月の知事選を巡り、PR会社（同県西宮市）の女性代表にインターネットの選挙運動に関して報酬を支払ったなどとして、大学教授らが斎藤氏と女性代表を公職選挙法違反罪で刑事告発した問題で、兵庫県警と神戸地検が7日、会社側の関係先を家宅捜索した。PR会社が入る西宮市内のビル前などには報道陣が詰めかけた。
県警や地検は今後、押収資料を精査し、斎藤氏や陣営関係者らとのやり取りや金銭の流れなどを調べるとみられる。
女性代表が知事選後、インターネット上に、斎藤氏陣営の交流サイト（SNS）の運用を含め、「広報全般を任せていただいた」などとするコラムを投稿。同社には斎藤氏側から計71万5千円が支払われていた。
斎藤氏側はこれまで、チラシデザインの制作費などとしての支出で問題ないと説明。斎藤氏も会見などで、公選法違反には当たらないとの認識を繰り返して示している。