奈良県警は8日、桜井市の60代女性が約5239万円相当の暗号資産(仮想通貨)「イーサリアム」などをだまし取られたと発表した。特殊詐欺事件として捜査している。
県警によると、女性宅に昨年9月中旬、男の声で「保険証が違法に使われている」との電話があり、さらに通信アプリのライン通話で女性のキャッシュカードが詐欺に使われたなどと連絡があった。
女性は「詐欺に加担していないと証明するために必要」と言われ、指示に従い銀行口座を開設し、10月2~25日の間、暗号資産を指定のアドレスへ計6回送信した。音沙汰がなくなったため不審に思い桜井署に通報し、被害が発覚したという。