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斎藤知事、「重く受け止める」維新が辞職要求も応じない意向

産経ニュース 2024年9月9日 21時36分

兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑などが文書で告発された問題で、令和3年の前回知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会は9日、斎藤氏の辞職と出直し選挙を求める申し入れ書を服部洋平副知事に提出した。斎藤氏は申し入れ書の提出を受け「重く受け止めている。(疑惑の)調査に知事として説明することが大事だ」と述べ、辞職要求に応じない意向を示した。

維新は県議会の第2会派。最大会派の自民党は12日に辞職を要求する予定で、公明党と、立憲民主党議員らでつくる「ひょうご県民連合」も同調する見通し。主要4会派が辞職を求める異例の構図だ。

申し入れ書は維新の馬場伸幸代表と県組織「兵庫維新の会」代表の片山大介参院議員、県議団の連名で、片山氏らが提出した。県議会調査特別委員会(百条委員会)での斎藤氏の説明について「議会や県民が十分に納得できるものとは言い難い。県政運営に支障が生じ始めている」と指摘。辞職と出直し選挙を要請し、「大局的に立った、斎藤知事の賢明な判断を強く望む」と訴えた。

片山氏は申し入れ書の提出後、報道陣の取材に応じ「ほかの党とわれわれのスタンスが違う」として他会派との共同提出を否定。維新はこれまで事実解明を優先すべきとの姿勢だったが、「先に維新としてアクションを起こした方がいい。政治的思惑でなく民意を問うことが大切だ」と強調した。出直し選挙が実施され斎藤氏が出馬した場合、維新としての支援は「考えていない」と述べた。

斎藤氏が辞職要求に応じなかった場合、各会派は不信任決議案を提出する方針。

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