Infoseek 楽天

粉飾決算で融資金5億円詐取 容疑で堀正工業元社長ら逮捕 46金融機関に負債250億円

産経ニュース 2024年6月18日 14時8分

虚偽の決算書を提出し、銀行から融資金5億円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は18日、詐欺容疑で、機械部品商社「堀正工業」(破産手続き中)元社長の堀雅晴容疑者(69)=東京都品川区ら3人を逮捕した。同社は昨年7月の破産手続き開始時点で、46金融機関に計約250億円を超える負債を抱えており、捜査2課は別の金融機関からも融資金を詐取していた疑いがあるとみて調べる。

ほかに逮捕されたのは、同社元総務部長の大熊重康容疑者(73)=板橋区、税理士の山口賢一容疑者(74)=同。捜査2課は認否を明らかにしていない。

捜査2課によると、粉飾は堀容疑者が社長に就任した平成15年ごろには始まっていたとみられる。堀容疑者が指示を出し、総務部長だった大熊容疑者が虚偽の決算書作成を担当。山口容疑者は顧問税理士として、粉飾のアドバイスなどを行っていたという。

詐取金はほかの金融機関への返済に加え、堀容疑者が別で経営していた関連会社の運転資金や、堀容疑者個人の高級外車やブランド品購入に充てられていたとみられるという。

逮捕容疑は令和4年11月~5年2月ごろ、三菱UFJ銀行の支店担当者に対して、経営状態の実態を偽った決算書を提出し、融資金5億円をだまし取ったとしている。

堀正工業は昭和8年創業の老舗商社で、堀容疑者は4代目の社長だったという。

この記事の関連ニュース