虚偽の出会い系サイトの利用料名目で金銭をだまし取ったとして、警視庁犯罪収益対策課などは詐欺の疑いで、東京都江戸川区西小岩、職業不詳、原田卓駒容疑者（38）を再逮捕し、千葉県船橋市滝台、同、野口啓介容疑者（44）ら男3人を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は共謀して令和3年10月～4年1月、運営するサイトに会員登録した当時大学生の20代女性に対し、個人情報の交換ができるチャットルームの利用料名目などで9回にわたり、現金計134万2000円をだまし取ったとしている。
同課によると、原田容疑者らは交流サイト（SNS）やコミュニティーサイトで出会いを求める利用者に「サクラ」として接触。「会いたい」などと連絡を取って詐欺サイトに誘導し、個人情報の交換やセキュリティー対策などの名目で金銭を支払わせていた。
サイト利用者が抗議した場合、野口容疑者が「被害者対策責任者」として対応。警察への相談や民事訴訟を行わないことなどを約束する合意書を作成し、解決金として支払額の半額を上限に返金していた。
グループは全国に9カ所の拠点を持ち、同課などはこれまでに85人を逮捕、80人が起訴されている。