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講義中、無言でハンマー抜けるまで殴打 法大生の女「こんにちは、私は何もしていません」

産経ニュース 2025年1月10日 21時52分

法政大多摩キャンパス(東京都町田市)で10日、複数の学生がハンマーで殴られけがを負った事件で、同じ教室に居合わせた学生たちが取材に応じ、当時の状況を詳細に語った。

事件が発生したのは、10日午後3時半からの「日本経済論」の講義中。開始から10分以上が経過したころ、教室の後方に座っていた女子学生のユ・ジュヒョン容疑者(22)が立ち上がった。その手にはハンマーが握られ、周囲の学生の頭や体を殴った。

当時、教室にいた現代福祉学部2年の男子学生(20)は「言葉はなく、うなるような感じ。武器を持っているのを周りが分かってから教室の前や外に逃げた」と振り返る。

ユ容疑者の斜め前に座っていた社会学部3年の男子学生(22)は「悲鳴も聞こえず、何が起きたか分からずあっけにとられた。隣に座っていた友人から『やばい』と言われてようやく逃げた」と話す。最終的にはユ容疑者の手からハンマーが抜け、暴行は止まった。

その後、ユ容疑者は抵抗することなく、教室に残っていた教員と廊下へ出た。容疑者は「こんにちは、私は何もしていません」と口にしながら、駆け付けた警備員らに取り押さえられたという。

「最初に殴られたのが自分だったら防ぎようがない。怖いの一言に尽きる」。3年の男子学生は声を震わせた。

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