インスタグラムなどを利用して投資を勧め、現金をだまし取ったとして、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊は詐欺の疑いで、無職の草野友太容疑者（35）＝滋賀県米原市＝を逮捕した。草野容疑者は「詐欺と分かっていながら、お金欲しさに加担してしまった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、他人と共謀し、インスタで知り合った20代女性にLINE（ライン）の通話などを利用して虚偽の説明をし、令和5年3～4月に現金計100万円をだまし取ったとしている。「コロナ禍で業績が悪い企業を買収する金を出資すれば、融資金を分配する」「絶対に損はしません」と説いていたという。
事件を巡っては、組特隊が1月30日、住居不定、無職、戸野谷紘亮被告（23）＝詐欺罪で起訴＝と加藤隆太被告（25）＝同＝を再逮捕していた。2人は同様の手口で犯行を繰り返していたとみられ、2年1月から同6年9月にかけて、115人から約1億2400万円が2人の口座に振り込まれていた。
組特隊によると、草野容疑者は戸野谷容疑者の指示で、インスタに高級ブランド品などの画像を投稿して利益が出ているように印象付け、出資者を募る役割だったとみられる。