会社法違反（特別背任）罪で起訴後に保釈中、公判に出頭せず逃亡したとして、警視庁捜査2課は、刑事訴訟法違反（公判期日への不出頭）の疑いで、「カードラボ」元社長の立花（旧姓西浦）恵一郎被告（49）を逮捕した。容疑を認めている。
立花容疑者は、架空の請求書を使ってカードラボ社から約1億8千万円を不正出金させたとして捜査2課が昨年11月に逮捕。その後起訴され、12月に保釈されていた。
今年8月の第3回公判に出頭しなかったことから、同課が行方を追っていたところ、親族に対し通信アプリで「しばらく身を隠す」などとメッセージを送っていたことから逃亡が発覚した。
宮崎市内のホテルに潜伏していることが分かり、10月2日に逮捕した。逃亡について「刑務所に入りたくなかった」と述べているという。第3回公判では判決が言い渡される予定だった。
不出頭罪は日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告の逃亡事件をきっかけに刑訴法が改正され、昨年から施行されていた。警視庁管内では今年4月、目白署が逃亡中の被告を逮捕した事例に続き2例目という。