兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を告発する文書を作成し、今月7日に死亡した元県西播磨県民局長の男性(60)が残した音声データをめぐり、県議会の調査特別委員会(百条委員会)の第3回会合が19日午後1時半から始まった。百条委では、まず亡くなった男性に対して黙禱をささげた。
男性は、「一死をもって抗議する」「百条委は最後までやり通してほしい」というメッセージとともに、証人尋問を想定した陳述書や、疑惑に絡む斎藤氏の発言を記録した音声データを残しており、会合で審議される見通し。
斎藤氏はこの日午前、出張先の同県上郡町で特産ワインを要求したとされる疑惑について、記者団の取材にワインの受領自体は認めた。
「折をみてお願いします」などの発言に要求の意図はなかったとして辞職を否定。この日の会合に斎藤氏の出頭は予定されておらず、午後は別の公務が入っている。