大阪公立大の研究室から青酸ソーダが盗まれた事件で、大阪府警は17日、知人を殺害する目的でおのを大学に持ち込んだとして殺人予備の疑いで、同大大学院を修了した無職、竹林尚志(まさし)容疑者(30)=滋賀県甲賀市=を再逮捕した。府警によると「知人が命令口調で不満があった」などと供述し、容疑を認めているという。
再逮捕容疑は1月15日に知人を殺害しようと通販サイトでおの(長さ約40センチ、刃渡り約10センチ)を購入し、同月下旬、大阪公立大杉本キャンパス(大阪市住吉区)に持ち込んだとしている。
府警によると、おのは竹林容疑者宅のクローゼットから見つかった。「相手が不在だったことと、怖くなったため、思いとどまった」と話しているという。
竹林容疑者は研究室から青酸ソーダを盗んだとして5月に窃盗容疑で逮捕された。「父親を殺害するために盗んだ。薬品は後日研究室で廃棄した」と説明しており、府警は父親への殺人予備と窃盗容疑で送検した。いずれの容疑も17日に処分保留となった。