サッカー・フランス1部リーグのスタッド・ランス所属の伊東純也選手（31）が、女性2人に同意なく性行為に及んだとして刑事告訴された問題で、大阪府警が2日、準強制性交致傷容疑で書類送検したことが関係者への取材で分かった。また女性2人についても同日、虚偽告訴容疑で書類送検した。いずれも起訴を求めない意見をつけたとみられ、不起訴の公算が大きい。
女性2人は令和5年6月の日本代表試合の後、大阪市内のホテルで伊東選手から性被害を受けたとして、準強制性交致傷罪などで今年1月、大阪府警に刑事告訴した。
府警は告訴を受理し、伊東選手側や女性側双方や関係者に事情を聴き、捜査していた。
伊東選手側は女性側の主張に対し、これまでに「関係者や女性2人ら計5人でホテルで飲酒しただけで、性加害は『事実無根』」と主張。虚偽の告訴で名誉を毀損されたとして6年2月、虚偽告訴罪で女性2人を大阪府警に告訴した。また、スポンサー契約を打ち切られたことなどに伴い、計約2億円の損害賠償を求める訴訟を起こしている。