たんの吸引が必要な8歳の娘を置き去りにし死亡させたとして、兵庫県警網干署は23日、保護責任者遺棄致死の疑いで、母親で会社員の女(32)=姫路市=を逮捕した。同署によると、認否について「言いたくありません」と話しているという。
逮捕容疑は令和5年1月27日の少なくとも午後0時ごろから翌28日午前9時40分ごろまでの間、居住していた姫路市内の集合住宅の一室で、後天性の障害によりたんの吸引が必要だった次女=当時(8)=を置き去りにし、死亡させたとしている。その後、帰宅した女が28日午前10時40分ごろ、「子供が息をしていない」と119番した。
同署によると、容疑者は母子家庭で、次女のほかに長女と長男がいたが、事件当時は親族宅に預けていた。同署が詳しい経緯を調べている。次女に目立った外傷はなく、これまで虐待などに関する相談も確認されていないという。