デリバリーヘルス（派遣型風俗店）の女性従業員を、売春相手として客に紹介したとして、警視庁保安課は売春防止法違反（周旋）の疑いで、「天然素人やりすぎ娘」などのデリヘル運営グループの統括管理者、久保田信洋容疑者（４４）＝東京都豊島区高田＝と経理責任者の米沢博貴容疑者（４５）＝同区東池袋＝を逮捕した。いずれも否認している。また、同課は６月に逮捕した店の従業員ら２３人のうち、５人を同法違反容疑で再逮捕した。
同課によると、摘発を受けた五反田、新橋、鶯谷地区の「やりすぎ娘」などの店舗では、令和３年からの約３年間で計約６５億円を売り上げたとみられる。昨年、新宿・歌舞伎町の大久保公園周辺で、売春の客待ちを行ったとして摘発された複数の女性が「『やりすぎ娘』で本番サービスをしていた」と供述したことから同課が捜査していた。
久保田容疑者と米沢容疑者の逮捕容疑は今年４月、電話で依頼を受けて店の２０代女性従業員をホテルに派遣し、３０～５０代の客に売春の相手方として紹介したとしている。