東京都台東区のマンションに住む一族が変死した事件で、殺害した親族の保険金を詐取したとして、警視庁浅草署捜査本部は、17日にも詐欺の疑いで細谷健一被告(43)=殺人罪で起訴=、妻の志保被告(38)=同=を再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、両容疑者は人体に有害な化学物質「エチレングリコール」を摂取させて殺害した健一容疑者の父、勇さん=死亡当時(73)=、母の八恵子さん=同(68)=、姉の美奈子さん=同(41)=の死亡保険金計約2600万円を詐取した疑いがもたれている。
保険金は相続によって健一容疑者が受取人となり、所定の書類も記入していたという。
3人は平成30年に相次いで死亡。両容疑者はこれまでに3人と次女の美輝ちゃん=同(4)=を殺害した疑いで逮捕されている。捜査本部は遺産目当ての犯行とみて追及している。