肝機能改善などの効能をうたい、未承認の医薬品「びわまる」を販売したなどとして、警視庁生活環境課は9日、医薬品医療機器法違反の疑いで、びわ関連商品販売会社「ティー・エス・アイ」（埼玉県川口市）役員の男2人と、健康関連商品販売会社「アップルゴールド」（東京都千代田区）役員の女を書類送検した。いずれも「売り上げを伸ばすためだった」などと容疑を認めている。
同課によると、2社は「種で肝機能改善」「がんにいい」などと広告し、びわの成分が含まれた錠剤「びわまる」などをインターネットで販売。過去にも東京都などから行政指導を受けていたという。健康被害は確認されていない。ティー・エス・アイ社では平成15年ごろから、同商品を1瓶約1万1千円で販売していた。
同社の2人の書類送検容疑は、令和6年4～6月、国の承認を受けていない医薬品「びわまる」など4商品の効能効果を広告した上、東京都などの50～70代の男女3人に「びわまる」4瓶を計約4万3千円で販売したなどとしている。