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「弁護士増えやっていけぬ」貸金業者から多重債務者の斡旋受けた疑い 86歳弁護士ら逮捕

産経ニュース 2025年1月16日 15時55分

貸金業者などから違法に多重債務者の斡旋を受けたとして、警視庁保安課は弁護士法違反(非弁提携)の疑いで、弁護士の古閑孝容疑者(86)=東京都北区=を逮捕した。また、古閑容疑者に斡旋したとして、貸金業者代表の中村健太容疑者(41)=東京都江戸川区=と、元行政書士の田中良明容疑者(59)=茨城県牛久市=も逮捕した。

弁護士法は、弁護士が弁護士資格を持たない者から事件の斡旋を受けることを禁止している。古閑容疑者は容疑を否認する一方で、「弁護士の数が増え、事件の紹介を受けないとやっていけない」などと供述。他の2人は容疑を認めているという。

同課によると、中村容疑者が経営する貸金業者に融資の相談に訪れた多重債務者に対し、中村容疑者らが「債務整理すれば融資できるかもしれない」「債務整理に強い弁護士を紹介する」などとして、古閑容疑者を紹介。古閑容疑者は斡旋を受けた債務者と相場より高額な契約を結び、中村容疑者らに紹介料を支払っていたという。

古閑容疑者は同様の手口で令和3年からの約2年間にわたり、約270人の斡旋を受け、約1億700万円の報酬を得たとみられる。

古閑容疑者の逮捕容疑は共謀して5年3月、中村容疑者らから多重債務者3人の斡旋を受けたとしている。

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