フィリピンの首都マニラ周辺で活動する暴力団系の日本人集団「JPドラゴン」のナンバー3とされる小山智広容疑者(50)ら3人について、警視庁が19日にもフィリピンから移送し、特殊詐欺に絡む窃盗容疑で逮捕することが18日、捜査関係者への取材で分かった。「ルフィ」などと名乗り一連の広域強盗事件を起こしたグループとの関連も調べる。
捜査関係者によると、小山容疑者の逮捕容疑は共謀して令和元年、東京都内の50代女性からキャッシュカードを受け取り、現金約70万円を引き出した疑いが持たれている。
小山容疑者は今年1月、詐欺容疑でフィリピン当局によって身柄を拘束され、警視庁が引き渡しを求めていた。警視庁は今月19日午後、フィリピンから航空機で移送し、日本の領空に入り次第逮捕する予定。警視庁渋谷署に移送する。
小山容疑者はルフィグループの主犯格の一人、今村磨人被告(40)=強盗致傷罪などで起訴=が、日本国内の留置施設で弁護士を通じてビデオ通話をしていた相手とみられる。特殊詐欺事件について口止めをした可能性がある。