通信会社から、自身が使うように装い、他人に貸すため、携帯電話の契約者情報が記録された「SIMカード」をだまし取ったとして、警視庁暴力団対策課は私電磁的記録不正作出・同供用と詐欺の疑いで、東京都新宿区の自称声優、百瀬恵こと萩原百恵容疑者(31)と、杉並区の職業不詳、古関陽介容疑者(38)の2人を逮捕、別の男2人=いずれも同罪で起訴=を再逮捕した。いずれも容疑を認めている。
暴対課によると、萩原容疑者は、参加した異業種交流会で古関容疑者から「SIM貸しというお小遣い稼ぎの案件がある」などと持ち掛けられて応じたという。萩原容疑者は4回線を貸し出し、月額1万2千円を得ていたとみられる。
萩原容疑者が貸したSIMカードは、架空請求メールなどを送信する詐欺グループにカードを供給するブローカーらに渡っていた。
逮捕容疑は、共謀して令和4年3月、4回にわたって、自身が利用すると偽って回線を契約し、SIMカードをだまし取ったとしている。