歩いていた高齢女性を転倒させてバッグを奪ったとして、警視庁少年事件課は、強盗致傷の疑いで、東京都東久留米市の高校3年の男(18)と東大和市の高校2年の男(18)を逮捕した。いずれもおおむね容疑を認めている。
逮捕容疑は共謀し、昨年12月24日午後4時20分ごろ、国分寺市東恋ケ窪の路上で、歩いて帰宅途中の当時80歳の女性を正面から突き飛ばして転倒させてけがを負わせ、現金約1万5千円などが入ったハンドバッグ1つ(時価計約9500円相当)を奪ったとしている。
少年事件課によると、2人は当時、高校の同級生でサッカー部に所属。事件当日は恋ケ窪駅の金融機関前でATMの操作している人を確認し、女性に狙いを定めて、500メートルほど追跡した上で犯行に及んでいた。
東大和、小平、国分寺、東久留米の4市では、昨年12月~今年1月、強盗未遂やひったくり事件が相次いで発生し、少年事件課は男子高校生ら7人を逮捕。今回逮捕された男の1人は「同じ高校の部活仲間や友人とひったくりで稼げるのではないかという話になった」という趣旨の供述をしており、同課は関連を調べている。