国の承認や許可を受けず、不眠や月経前症候群（ＰＭＳ）に効くなどとうたい医薬品を販売したとして、警視庁生活環境課は医薬品医療機器法違反の疑いで、医療製品販売会社「ギヤマン」役員の宮本裕介容疑者（４２）＝住所不詳＝を逮捕した。容疑を認めている。生活環境課は同容疑で法人としての同社も書類送検した。
同課によると、宮本容疑者は通信販売サイトで「セロトンライフブースト」「ディープリラックス」などの名前で錠剤や液体タイプの商品を販売。一部の商品は交流サイト（ＳＮＳ）で製造方法を調べ、事務所の台所で製造していたという。
令和５年７月～６年４月の約１０カ月間で４７都道府県の延べ約９７００人に販売し、約４千万円を売り上げていた。健康被害は確認されていない。宮本容疑者は平成３０年にも別の未承認の医薬品を効能をうたって販売したとして東京都から行政指導を受けていた。
逮捕容疑は令和５年５月～６年４月、国の承認を受けていない医薬品５商品について、通信販売サイトで効能に関する広告をし、同年１～４月、無許可で東京都などの女性１３人に商品計２０点を計約４万５千円で販売したほか、事務所で２９９４点を保管したとしている。