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「盗んだ現金返すため」新たに2200万円相当の金塊窃盗 容疑で三菱UFJ元行員再逮捕

産経ニュース 2025年2月4日 12時10分

三菱UFJ銀行の貸金庫から金品が盗まれた事件で、警視庁捜査2課は4日、新たに約2200万円相当の金塊を盗み出したとして、窃盗の疑いで、元行員、今村由香理被告(46)=東京都練馬区、窃盗罪で起訴=を再逮捕した。「盗んだ現金を返すために金塊に手を付けた」と話し、容疑を認めている。

再逮捕容疑は令和6年3月中旬、2日間にわたり、練馬支店(練馬区)の貸金庫室に侵入し、スペアキーなどを使い、利用客の80代男性が貸金庫に預けていた金塊計2キロ(約2200万円相当)を窃取したとしている。

捜査2課によると、盗んだ金塊はその日のうちに都内の2カ所の質店に入れて融資を受け、ほかの貸金庫から盗んだ現金を補塡(ほてん)していたという。

今村容疑者をめぐっては、貸金庫からこの男性を含む顧客2人が預けていた金塊計約20キロ(計約2億6000万円相当)を盗み出したとして、1月に捜査2課が窃盗容疑で逮捕していた。

今村容疑者は2年4月から6年10月まで、練馬支店や玉川支店(世田谷区)などに在籍、貸金庫業務を統括する立場を悪用し、約4年半で60人以上から17億円相当を盗んだとみられている。

盗んだ金品はFX(外国為替証拠金取引)や借金の返済に使っていた。窃盗の発覚を免れるため、ほかの貸金庫から新たに窃取して穴埋めする自転車操業状態に陥っていたとみられる。

同課は金塊だけでなく、現金の窃盗についても裏付けを進めている。

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