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斎藤知事、初めての証人尋問でも正当性主張 議会では不信任決議案提出の動きあり

産経ニュース 2024年8月30日 18時57分

兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が文書で告発された問題で、県議会調査特別委員会(百条委員会)は30日、パワハラ疑惑に関して斎藤氏本人に初めて証人尋問を実施した。斎藤氏は文書で職員を叱責(しっせき)したとされた事例について、「合理的な指摘だった」と正当性を強調。告発者の処分も適切だったとの認識を改めて示した。県議会では、斎藤氏の辞職につながる不信任決議案提出の動きがあり今後、各会派の対応が焦点となる。

県西播磨県民局長だった男性(60)が作成した文書には、「出張先で公用車を降り、20メートルほど歩かされただけで職員を怒鳴り散らした」などと記載。この日の百条委では斎藤氏の尋問に先立ち、この場に居合わせた県幹部が「理不尽な叱責を受けた」と証言した。

これについて斎藤氏は「大きな声で強い指摘をした」としつつ、「当時としては合理的な指摘だった」と主張。一方で、強い口調で職員を叱責したことに関し「職員に不快な思いをさせたことは反省したい。謝りたい」と述べる場面もあった。

斎藤氏を巡っては、前回知事選で推薦した日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事が、百条委の内容次第で不信任決議案を出す可能性を示唆。他会派でも不信任案提出を検討する動きが出ている。

9月5、6日の百条委では企業からの贈答品受領疑惑と、文書を公益通報として扱わなかった対応について検証し、斎藤氏も証人出頭する予定。

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