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不適切発言「組織の信頼を棄損した」 パワハラ更迭の京都府警本部長、離任会見で謝罪

産経ニュース 2024年10月11日 16時19分

部下に「殺すぞ」と発言し、パワハラの認定を受けた京都府警の白井利明本部長が11日、府警本部で離任の記者会見を行った。冒頭に5秒ほど頭を下げた後、自身の発言について「私の言動により組織の信頼を棄損してしまった」と謝罪。「府民の皆様、職員のみなさまにご迷惑をかけ、大変申し訳なく思っております」と述べた。

警察庁は今月3日、白井本部長を長官官房付に14日付で異動させると明らかにした。一連の発言に伴う更迭とみられる。

警察庁によると、白井本部長は8月、府警本部で部下の職員から施策の進捗(しんちょく)について説明を受けた際に、内容に不満を示して「殺すぞ」と発言。また同月、この職員が所属する部門に言及し「(部門に)殺すぞと伝えておけ」と述べた。

白井本部長は警察庁の調査に対し「(施策の)実施のスケジュールがあまりに長いと感じた。他県警の取り組み状況について言葉を濁されたためにイラっとした」と釈明。「(不適切発言を浴びせた職員とは)日頃から親しく接していた。甘えや緩みが出てしまった」とも述べたという。

府警はパワハラに当たる恐れがあるとして8月下旬から調査。警察庁にも報告していた。

白井本部長は平成3年、警察庁に採用され、富山県警本部長や警視庁総務部長などを歴任。昨年3月、京都府警本部長に着任した。

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