他人のクレジットカード情報を悪用し、宿泊予約サイトで不正に部屋を予約したとして大阪府警は12日、電子計算機使用詐欺の疑いで、住居不定の自称フリーシステムエンジニア、藤山浩至(ひろし)容疑者(36)を逮捕した。「覚えていません」と供述しているという。
府警によると、藤山容疑者は10人以上のクレカ情報を不正に入手して偽名のアカウントで予約を繰り返し、昨年5月~11月、大阪市内の複数のホテルに計54泊(計約145万円分)していたという。ビジネスホテルのほか、1泊13万円以上の高級ホテルにも不正に宿泊していたといい、詳しく実態を調べる。
逮捕容疑は昨年6月下旬、不正に入手した他人名義のクレカ情報を使って、宿泊予約サイトで大阪市浪速区のホテルを予約したとしている。
府警は昨年11月、覚醒剤を所持したなどとして覚醒剤取締法違反容疑で藤山容疑者を逮捕。その際に所持品からスマートフォン53台や偽造されたマイナンバーカードを押収した。今後クレカ情報の入手方法も調べる。
宿泊予約サイトの運営会社から昨年6月、警察庁の通報サイトに情報が寄せられ、府警が捜査を進めていた。