Infoseek 楽天

大阪市立病院で筋弛緩剤の瓶1本紛失 成人約1人分の致死量 府警に相談

産経ニュース 2024年7月14日 20時12分

大阪市民病院機構は14日、運営する市立総合医療センター(同市都島区)で保管していた筋弛緩剤(きんしかんざい)「ロクロニウム」25ミリグラム入りの瓶1本を紛失したと発表した。手術の麻酔などに使う筋弛緩剤は医薬品医療機器法で毒薬に指定されており、25ミリグラムは成人1~1・5人分の致死量に相当するという。

機構によると、10日に薬剤部が瓶4本の筋弛緩剤セットを薬剤管理室の金庫に保管。11日の手術のために20代男性麻酔科医がセットを持ち出し1本を使って金庫に返却したが、12日午前に確認したところ、未使用分のうち1本がないことに気付いた。金庫を開ける暗証番号は薬剤師と麻酔科医の計約35人に共有されていたという。

院内の捜索で筋弛緩剤が見つからなかったことから、誤廃棄のほかに盗難の可能性もあるとして医療センターは13日、大阪府警都島署に報告。機構は「今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止に努めたい」としている。

この記事の関連ニュース