交流サイト（ＳＮＳ）を悪用した投資詐欺などの被害が奈良県内で相次いでいることを受け、奈良県警西和署は、警察官が管轄内の世帯を訪問して詐欺の手口を伝える特別巡回を行った。
同署地域課の約７０人がそれぞれの受け持ちで実施。斑鳩町内では、２人組の警察官が住宅などを訪問し、投資詐欺では有名人をかたった広告で投資を呼びかけＬＩＮＥのグループに誘導してくることや、ロマンス詐欺では言葉巧みに恋愛感情を抱かせた上で投資を持ちかけてくることなどを説明した。その上で被害防止策として、ＬＩＮＥで知らない人からメッセージが届かないように設定することや、ＳＮＳでもうけ話が出たら家族や警察に相談することなどを伝えた。
西和署地域課の田村邦彦課長は「住民に身近な警察官が巡回し、対策を呼びかけることで少しでも被害を減らしていきたい」と話した。