80代の女性に噓の電話をかけ、キャッシュカードをだまし取って現金計約250万円を引き出したとして、警視庁八王子署は詐欺などの疑いで、指定暴力団住吉会系組員、河合喬(たかし)こと鈴木喬容疑者(34)を逮捕した。
同署によると、鈴木容疑者は東京・歌舞伎町の一角「トー横」に出入りし、若者らに指示して約10件、被害額約6千万円の詐欺に関与したとみられる。トー横では警察官の補導を妨害する姿が確認されており、昨年、都迷惑防止条例違反容疑で摘発されていた。
同署は鈴木容疑者がトー横の若者を犯罪に巻き込み、得た金を暴力団の資金源にしていた可能性もあるとみて調べている。
逮捕容疑は共謀の上、昨年9月、「知り合いから預かったお金をなくしてしまった」などと孫になりすまして埼玉県在住の女性に噓の電話をかけ、キャッシュカードを受け取ってATMから現金を引き出したとしている。