業務中に部下に対し「殺すぞ」と不適切な発言をしたとして京都府警の調査を受けていた白井利明本部長は3日、京都府議会本会議に出席し、警察庁長官訓戒の処分を受けたと明らかにした。また14日付で長官官房付に異動となる内示を受けたとも説明した。白井本部長は不適切な発言を認めており、事実上の更迭とみられる。
府警によると、京都市上京区にある府警本部で8月、白井本部長から業務中に「殺すぞ」と言われたとする部下の訴えがあった。府警は8月下旬から発言がパワハラに該当する可能性があるとして調査を開始し、警察庁にも報告していた。
白井本部長は今月1日、「私から部下職員に対する不適切な発言があったことは事実であり、大変申し訳なく思っています。現在調査を受けている立場でもあるので、詳細は差し控えます」とするコメントを出していた。
白井本部長は平成3年、警察庁に採用され、富山県警本部長や警視庁総務部長などを歴任。昨年3月から京都府警本部長を務めている。