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「さわりましたよね」痴漢目撃し、犯人を確保 男子大学生に感謝状「将来は警察官に」

産経ニュース 2024年7月16日 19時42分

わいせつ事件の犯人を確保し、事件解決に大きく貢献したとして、曽根崎署は、大学2年の高橋達哉さん(20)=茨木市=に感謝状を贈呈した。白バイ隊員にあこがれ、警察官を目指しているという高橋さん。今回の経験で「警察官になりたい気持ちが強くなった」といい、「もし同じようなことがあっても冷静に止めたり、正確に当時の状況を話したりできるようになりたい」と語った。

高橋さんによると、5月下旬に帰宅中、大阪市北区の路上で、男が向かい側から歩いてきた女性の胸を触ったところを目撃。「これはあかん」。気が付くと自然と体が動き、男に「さわりましたよね」と声をかけていた。

男は逃げようとしたが、肩や手首をつかんで「やってないんやったら止まったらどうですか」と引き止め、警察官らに引き渡した。

同署で感謝状の贈呈式があり、礒野貴章署長が「本当にありがとうございました」と述べて高橋さんに感謝状を手渡した。高橋さんは緊張した様子で受け取り、「自分の行動が正しかったんだと自信がついた。うれしかった」と顔をほころばせた。

贈呈式に同席した母の友美さん(48)によると、高橋さんは慎重派で優しいタイプ。友美さんは今回の件を聞いて驚いたというが、「その気持ちを忘れないでほしい。少しずつ社会に目を向け、良しあしが分かってとがめることができるようになったんだなと思う」と感慨深げに話した。

贈呈式後、高橋さんは署員や防犯協会のメンバーらとともに大阪・梅田の地下街で啓発活動に参加。通行人に対し、痴漢撃退機能を搭載した府警の防犯アプリ「安まちアプリ」の登録を促した。

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