交流サイト（ＳＮＳ）上で専門家を装う「ＳＮＳ型投資詐欺」で現金をだまし取ったとして、警視庁と宮城など４県警の合同捜査本部は１７日、詐欺容疑で、無職、鷹野由美子容疑者（５７）＝東京都台東区＝ら男女５人を再逮捕した。また、同容疑で新たに中国籍の職業不詳、李宇晨容疑者（３４）＝同区＝を新たに逮捕した。
警視庁捜査２課によると、６人は東京・上野を拠点とした、中国人や中国から帰化した人らの詐欺グループ。いずれも現金を引き出す「出し子」で、李容疑者は指示役だったとみられる。ＳＮＳ上で勧誘する「打ち子」役などを含む上部組織が中国国内にある可能性があるという。
グループは令和５年９月ごろまでの１年間で、３０～６０代の男女１４人から計約５億円をだまし取ったとみられている。
李容疑者の逮捕容疑は、鷹野容疑者らと共謀して５年１月、奈良県の５０代男性にＬＩＮＥ（ライン）で噓のメッセージを送り、投資名目で現金約３千万円をだまし取ったなどとしている。