広瀬めぐみ参院議員（５８）＝自民党離党＝の秘書給与を巡る詐欺事件で、広瀬氏は１５日、議員辞職願を尾辻秀久参院議長宛てに提出し、許可された。公選法に基づき、１０月２７日に補欠選挙が行われる。広瀬氏は１５日、事務所経費捻出のために秘書給与の提供を受けていたとするコメントを公表した。
東京地検特捜部は広瀬氏から任意で事情聴取。関係者によると、広瀬氏は給与が支給された公設第２秘書に「勤務実態がなかった」とする趣旨の供述をしており、特捜部は、広瀬氏が秘書給与を国からだまし取ったとする詐欺容疑での立件に向けて捜査している。
広瀬氏は辞職に伴って１５日に公表したコメントで、事務所経費捻出のため、公設第１秘書の妻に第２秘書への就任を要請し、「秘書給与から資金提供を受けたことは事実」とし、謝罪した。
広瀬氏は今年３月、自身のホームページで「第２秘書には勤務実態があった」などとしていた。
関係者によると、広瀬氏は第１秘書の妻を第２秘書として国に申請。令和４年末～５年夏、第２秘書に計約４００万円の秘書給与が支給されたが、大半は第１秘書が現金で広瀬氏に渡した。
特捜部は先月３０日、詐欺容疑で、広瀬氏の関係先を捜索。秘書給与が広瀬氏に渡っていたことを示す秘書らの音声なども入手したとみられる。