栃木県那須町の河川敷で会社役員の宝島龍太郎さん(55)夫妻の焼損した遺体が見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された夫妻の長女、真奈美容疑者(31)が逮捕前の警視庁・栃木県警合同捜査本部の聴取に対し、事件への関与を否定していたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。
事件は4月16日に発覚。宝島さんと妻の幸子さん(56)の遺体が見つかり、首謀者とみられる真奈美容疑者の内縁の夫、関根誠端容疑者(32)ら6人が殺人容疑などで逮捕。真奈美容疑者も6月27日に逮捕された。
捜査関係者によると、真奈美容疑者は逮捕前の聴取で関根容疑者と知人の前田亮容疑者(36)を除く、指示役、実行役とは面識がないと説明。事件の関与についても否定したという。
宝島さん夫妻と関根容疑者は飲食店の経営方針を巡って対立。真奈美容疑者も今年1月、当時宝島さんが社長を務めていた店の運営会社の役員を退任している。退任について真奈美容疑者は聴取で「両親と距離を置きたかった」との趣旨の説明をしていたという。