盗んだ運転免許証を使って不正に作成したクレジットカードで高級ウイスキーを購入してだまし取ったなどとして、警視庁犯罪収益対策課は2日、詐欺などの疑いで、東京都江東区豊洲の職業不詳、斎藤貴聡被告(32)と妻の智華被告(33)=いずれも詐欺罪で起訴=を再逮捕した。逮捕は5回目。信販会社16社で31人分、計71枚のカードを偽造し、約9500万円を使用したとみられる。
再逮捕容疑は、斎藤容疑者が中央区のスポーツジムで、他人の更衣ロッカーから運転免許証などを窃取。その後共謀して、盗んだ免許証の情報を基に作成した偽造免許使って発行したカードで、中央区内の酒店で高級ウイスキー13本(販売価格計約291万円)を購入してだまし取ったなどとしている。ウイスキーは、港区内の金券ショップで売却していたという。
犯収課によると、偽造免許は裏面のプラスチック板が未加工の粗末なものも多かった。オンライン申請したカードが配達される際の本人確認では、フードやマスクで顔を隠したり、運転免許の手渡しを拒んだりなどしていたという。