私服警察官を装い、「盗撮してたよね」などと因縁をつけて男性から現金108万円を脅し取ったとして、警視庁万世橋署は11日、恐喝の疑いで、東京都新宿区市谷本村町の個人事業主、池羽翔吾容疑者(36)を逮捕した。黙秘している。示談金などとして現金を脅し取る「盗撮ハンター」とみられる。
同署によると、男性はJR秋葉原駅近くの家電量販店で商品などを撮影したところ、池羽容疑者ら男2人から「私服警察官だ」「(女性を)盗撮してたよね」などと声をかけられた。盗撮はしていなかったが、池羽容疑者らが被害女性の父親などとする人物と電話で話し、男性に示談金を要求。ATMで現金を引き出させたという。
周辺では同様の被害が複数発生しており、同署の担当者は「私服警察官を名乗って警察手帳を示さない人物は安易に信用せず、怪しいと思ったら110番通報してほしい」としている。
逮捕容疑は共謀の上、7月27日午後、20代の男性に因縁をつけて現金を脅し取ったとしている。