偽造した推薦状を使って公益財団法人から奨学金をだまし取ろうとしたとして、京都府警西京署は24日、有印公文書偽造・同行使、詐欺未遂の疑いで、京都市南区西九条菅田町の大学院生、齊藤浩一容疑者(37)を逮捕した。「言いたくない」などと供述しているという。
逮捕容疑は昨年5~6月、在籍する大学院の指導教員の氏名などを使って偽造の推薦状を作成し、東京都港区の公益財団法人に郵送し、同法人から奨学金を詐取しようとしたとしている。
西京署によると、容疑者は推薦状の指導教員による所見欄に「研究に対してとても意欲的で、ほかの学生と比べてずば抜けたものがある」などと記入した。一方、容疑者は奨学金の支給対象には選ばれなかったという。
今年5月下旬に大学院側から相談があり、同署が捜査を進めていた。