警察職員の士気や規律、訓練成果などを点検する千葉県警の年頭視閲が15日、千葉市美浜区の幕張メッセで行われた。約1千人の観衆が見守る中、約400人の警察官と警察犬が、規律正しく、堂々と入場行進。県民が安心して暮らせる社会の実現に向け、決意を新たにした。
年頭視閲には、パトカーや白バイなど42台の車両も登場。隊列を組み、サイレンを鳴らしながら会場内を周り、見守った市民らに日頃の訓練の成果を示した。
国歌斉唱の後、宮沢忠孝本部長がオープンカーに乗り込み、整列している機動隊などの部隊を巡閲。宮沢本部長は「各部隊の姿は大変規律正しく、気迫あふれる威風堂々たるもので、頼もしい。伝統ある千葉県警察の一員として、頼れる、誇れる、思いやりのある警察を体現すべく、さらに力強く職務に邁進(まいしん)してほしい」と訓示した。
来賓の熊谷俊人知事は 闇バイトを通じた強盗や特殊詐欺の実行役などの背後にいる「匿名・流動型犯罪グループ」(トクリュウ)に言及し、「県民の体感治安は悪化している。犯罪の起こりにくい環境をつくるため、防犯カメラの設置を推進し、来年度の当初予算では助成の予算を大幅に増額した」と強調。「警察の皆さんには安全安心を実感できる暮らしの実現に向け、治安維持に尽力してほしい」と激励した。(松崎翼)