長野市のJR長野駅前で男女3人が刺され1人が死亡、2人が重軽傷を負った事件で、発生から4日となる26日、無職の矢口雄資容疑者(46)が逮捕され、住民からは安堵の声が漏れた。
発生当初から被害者らが無差別に襲われた可能性が指摘され、住民らに不安が渦巻いていた。
長野県警は現場周辺の警戒を強化。さらに警視庁など10都県警からパトカー計16台と警察官100人の応援を得て、24時間体制で「異例」の警戒に当たった。
そうした中での容疑者の逮捕。長野県飯山市の高校生、藤巻光音さん(16)は「急に襲われるのはとても怖い。『逮捕された』と聞いて安心した」と話した。
容疑者は面識のない3人を突然襲ったとみられる。現場には献花台が置かれ、この日も手を合わせる人らの姿が絶えなかった。
親子で献花に訪れた長野市の30代の男性会社員は「(逮捕を受け)少しは出歩けるようになるが、無差別に3人を狙うなんて許せない」と話した。