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「トクリュウ」の組織的窃盗急増 警察庁、買い取り業者の規制検討 通訳確保も課題に

産経ニュース 2024年8月1日 12時48分

匿名•流動型犯罪グループ(トクリュウ)による組織的な窃盗•盗品流通事件が急増している。

トクリュウは、反社の排除が進み暴力団勢力が失速する中で元組員や準暴力団ら「半グレ」の集団が水面下にもぐり実態を隠して犯罪を繰り返すケースが目立つが、ターゲットを絞って犯行を活発化させている外国人窃盗団の存在が新たに浮かび上がってきた。

警察庁では具体的な対応策として、カンボジア人容疑者の増加に伴い人数が限られるクメール語の通訳確保を進めるとともに、悪質な盗品買い取り業者対策の検討に着手。①ケーブルの原型をとどめない鉄クズは「古物(中古品)」に当たらないが古物営業法で身元確認を義務化②ケーブルを切断する工具「番戦カッター」の所持をピッキング防止法の特殊開錠用具のように規制-が可能かなど、協議を進める。

警察庁は「5月にワーキンググループを設置してトクリュウ対策を行っているが、外国人窃盗団についてはトクリュウ対策の一環として取り組むとともに、急増している事実を重く見て、別途プロジェクトチームを置いて取り締まりを強化するよう7月29日付で全国に指示した」としている。

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