長野市のJR長野駅前で22日夜、男女3人が襲われた事件では、被害者が「面識のない男に刺された」と話しており、通り魔的犯行の可能性がある。昨年12月には、北九州市でも面識のない男に中学生が刺される殺傷事件が起きたばかり。無差別に人を狙う襲撃事件は各地で後を絶たない。
昨年12月には、北九州市小倉南区のマクドナルドで中学3年の男女2人が男に刃物で刺され、女子生徒が死亡、男子生徒がけがをした。2人はレジの列に並んでいたところを刺されたとされる。
令和3年10月には、東京都内を走行中の京王線車内で男が刃物で乗客を襲って放火し、重傷者が出た。その2カ月前には、小田急線車内でも男が乗客を切りつけ、10人が重軽傷を負っている。
突発的な襲撃に対し、被害者が身を守る効果的な対策は乏しいのが実情だ。東京都警備業協会のホームページによると、携帯電話を注視したり、大音量でヘッドホンで音楽を聴くことを避けるなど、「周囲で何が起こっているのかを常に知っておく」ことが対策になるという。