噓の事業への出資を持ち掛けて現金5千万円をだまし取ったとして、警視庁暴力団対策課は16日、詐欺の疑いで、格闘技団体「ブレイキングダウン」運営会社の元代表、板垣雄吾被告(44)と、会社員、堀川美貴被告(30)=いずれも同罪で起訴=の2人を再逮捕した。暴対課は認否を明らかにしていない。
暴対課によると、板垣容疑者らは、知人を通して知り合った人物らに、「スマートフォンをフェラーリ社に転売するための資金を集めている」「配当として出資額の10%を上乗せして返還する」などと持ち掛けて出資金を集めていた。
令和2~4年の約3年間で計80億円を集めたとみられる。転売事業の実態はなく、出資金はほかの出資者への返金にあてるなど自転車操業を繰り返していたという。
再逮捕容疑は共謀して4年7月、都内に勤務する40代女性に噓の転売事業への出資を持ち掛け、現金5千万円を振り込ませたとしている。