大阪府は5日、大阪市中央区の府監察医事務所で実施した遺体の行政解剖で、解剖器具の鉗子1丁を体内に残したまま、縫合するミスがあったと発表した。
府によると、監察医と助手が昨年12月14日、市内の警察署から要請を受け、同事務所で遺体の行政解剖を実施。遺体はその後も警察署で安置されていたが、同18日に別の遺体を解剖する際に鉗子の数が合わず、紛失が判明した。翌19日のCT撮影で見つかり、抜糸して取り出したという。
府は遺族に事情を説明して謝罪。府は、解剖の前後で器具の数が一致しているかどうかをチェックリストで確認するという形での再発防止策を講じた。