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「理不尽な叱責を受けた」20メートル歩かされ激怒した斎藤兵庫知事 県幹部が百条委で証言

産経ニュース 2024年8月30日 14時55分

兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)が30日開かれ、県幹部らへの証人尋問が始まった。斎藤氏が出張先で入り口の手前20メートルで公用車から降りて歩かされたことに対し、職員を怒鳴り散らしたとされる問題について、県東播磨県民局長は「怒鳴られた」と証言し、「理不尽な叱責を受けた」と述べた。

元県西播磨県民局長が作成した告発文書には「出張先のエントランスが自動車進入禁止のため、20メートルほど手前で降りて歩かされただけで出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らした」と記されていた。

この日、公開で行われた百条委での証人尋問によると、斎藤氏は昨年11月、県立考古博物館(播磨町)で開かれた会合に出席。その際、告発文書に書かれていたように入り口付近には車止めが置かれ、進入禁止区間となっており、斎藤氏はその手前で公用車を降りて歩いたという。斎藤氏は「なぜこれ(車止め)をどけておかないのか」と東播磨県民局長を叱責したため、会合の間に車止めを別の場所に移動。帰りは公用車が入り口付近で待機し、斎藤氏は歩かずに公用車に乗り込んだという。

斎藤氏は6月20日の会見で「円滑な動線の確保を図るべきだったのではないかという趣旨だった。あくまで業務上必要な指導」とし、パワハラではなかったとの認識を示した。一方、百条委で証言した東播磨県民局長は、斎藤氏の叱責が「必要な範囲内と感じるか」と問われ、「思いません」「理不尽な叱責を受けた」と述べた。

斎藤氏本人の証人尋問は午後3時から始まり、県議会のホームページでライブ中継される。

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