従業員の賞与を水増しして計上し、法人所得を過少に申告したなどとして、大阪国税局が法人税法違反の罪などで、大阪市東成区のディーゼルエンジン部品製造会社「中瀬製作所」の藤本宗正社長(75)と法人としての同社を大阪地検に告発したことが11日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、藤本社長は令和3年4月~5年3月までの2年間、一部従業員の賞与を実際より水増しして計上し、会社の所得を約3億8100万円少なくみせ、約9700万円を脱税したという。
藤本社長はいったん実際よりも多い賞与を従業員に手渡し、その後、会社に戻させる手口で水増ししていた。こうして得た金は、藤本社長と妻がブランド品の購入などに充てていたという。